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PHOTOGRAPHY: CAMERON ALLAN MACKEAN

神聖な建築様式|TOKYO BATHING | 東京 銭湯 3

銭湯は東京の街のあちこちに隠れるようにして建っている。その堂々たる姿は一見、寺院のようだ。なかで裸の人たちが入浴しているとことを示すのは、瓦屋根の上にそびえ立つメッキ仕上げの煙突から立ちのぼる煙と、玄関の奥にある下足箱だけ。注意して見れば、入り口の上に張りだした「破風」と呼ばれる三角形の枠に気がつくかもしれない。   »STORY

Photography: Cameron Allan Mackean

神の山を描く|TOKYO BATHING | 東京 銭湯 2

まぶしい昼の光が、人気のない銭湯にきれいな縞模様をつくっている。東京にふたりしかいない銭湯絵師のひとり、丸山清人は、ペンキの壁画の富士山を描きなおすというまたとない仕事に挑む。丸山は絵を描く手を止め、コーヒーの缶やペンキの缶のあいだを通り抜け、私たちの前に腰を下ろした。身に着けているネイビーブルーのTシャツ、作業用ズボン、キャンバス地のシューズは、古い青や白のペンキだらけだ。   »STORY

Photography: Cameron Allan Mackean

最後の三助|TOKYO BATHING | 東京 銭湯 1

橘秀雪はしわの寄った手をすばやく動かし、杉原さんの背中を流す。77歳になる杉原さんは日暮里の斉藤湯の常連客で、この銭湯より2、3歳だけ若い年齢だ。この身体洗いの儀式はずっと昔からあり、日本では広く知られている。橘はこれまで何万人というお客さんの背中を流してきた。彼の手は背中、腕、頭のあちこちをすばやく行ったり来たりしながら、押したり、引っぱったり、ひねったりする。マッサージをするあいだ、橘の身体も揺れ動く。ずっと目は閉じたまま、まるで眠っているように仕事に没頭している。彼は「三助」と呼ばれる職業に就く最後の人物だ。   »STORY

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