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長野大輔のうつわ|日本のつくり手 第18回

, 2019/12/12

南には雄大な太平洋、北には四国の山々がそびえる高知の街を抜け、くねくねと続く山道を車で走ること数十分。人気のない山の中腹にひっそりと建つ、長野大輔の工房を訪ねた。

高校の授業で初めて触れた手廻しろくろに、「これはおもしろい」と惹きつけられ、扉が開いた陶芸の世界。芸術大学を卒業後、生まれ育った高知に戻り、山奥に手づくりの小屋と昔ながらの穴窯をこしらえた。自ら薪を割り、その薪で窯を焚く。それこそが目指すうつわづくりであり、思い描いた暮らしだった。

「釉薬は自分で調達する」と最初から決めていたという。釉薬づくりには大量の草木の灰が必要だ。そこで、家業の農業の副産物である稲藁、親戚や知人が育てる高知名産の分担や梨の枝葉を燃やした灰を用いることにした。そうしてつくられた藁灰釉、木灰釉は、長野のうつわに独特の発色と風合いを生み出している。

「出来上がりだけでなく、工程全てに自分が出ます」と長野は語る。独学の道を選び、この場所で陶芸、そして自分自身に向き合ってきた。高知の風土を取り入れた、半農半陶の暮らしはこれからも続く。
 
Urban Research Doorsが、PAPERSKYと共に日本各地を巡り、その土地に根ざしたモノづくりを続ける職人の方々をクローズアップする”CRAFTSMAN SERIES”。長野大輔のうつわを紹介した第18回は、PAPERSKY #61に掲載。

Urban Research Doors
http://www.urdoors.com

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